昨日に引き続き、クロード・ミシェル・シェーンベルク作曲のミュージカル「レ・ミゼラブル」を聴きます。CD はオリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤 (1987 年)。曲はミュージカル最後の曲「フィナーレ」です。

死の床につくジャン・バルジャン。かけつけるコゼットとマリウス。バルジャンを迎えに来るファンティーヌとエポニーヌ。最後は「民衆の歌」が合唱されて終わる。感動的なラストです。

最後の「民衆の歌」は良い曲です。しかし、私がこのフィナーレでお勧めしたいのはその前。バルジャンをファンティーヌとエポニーヌが迎えに来るシーンの曲です。このメロディー、「オン・マイ・オウン」なのですね。素敵な曲だと言うことは昨日も書きましたが、ファンティーヌとエポニーヌの二重唱で歌われる天国的な美しさときたら、筆舌に尽くしがたいものがあります。ここに聴くファンティーヌは太く優しさにあふれるタイプ。一方、エポニーヌはやや線が細くニュアンスを出すタイプ。この二人が二重唱すると、エポニーヌが細かなニュアンスを出しつつ、ファンティーヌが包み込むようになるのです。最後、バルジャンも加わって三重唱になり、消える様に曲が終わります。たまりません。

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