一日空きましたが、三度、メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」です。

イーゴリ・マルケヴィッチ指揮ウィーン交響楽団。ライナー・ノートを読むと、1952 年 4 月 24 日のライブ録音とあります。当然モノラル録音です。

1950 年代に、このカンタータを演奏していたとは。凄いですね。もしかしたら、「最初のワルプルギスの夜」の最初の録音かもしれません。少くとも、私の手元にある中では最古の録音です。

録音が古いだけあって、音に明瞭度が小さいですね。

しかし、流石はマルケヴィッチ。熱い指揮をします。序奏の音楽から盛り上げてくれます。古い録音からでも、ウィーン交響楽団の弦の美しさが伝わってきます。ソロはたっぷりと歌わせます。歌わせ過ぎなのかもしれませんが、とても音楽しています。合唱はアーノンクールやコルボと比べると落ちるかもしれませんが、録音の悪さとマルケヴィッチの指揮が、そんな細かいこと気にするなよって言ってます。

マルケヴィッチ盤をカンタータと呼んでいいのか分かりません。でも、コルボ盤のような音楽的な繋がりが更に強まり、アーノンクール盤を越える熱気を持っています。これは楽しい演奏です。惜しむらくは、録音が古いことでしょうかねぇ。

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