アルトゥーロ・トスカニーニが 1939 年に集中的に録音したベートーヴェンの交響曲全集から第 1 番を聴きます。オーケストラは NBC 交響楽団。
私はトスカニーニのベートーヴェンの交響曲第 1 番が好きです。スパッ、スパッと切り込む演奏が何とも小気味良い。この CD は 1939 年に録音された物としては、良質な音楽を聴かせてくれます。それが、録音のおかげなのか、リマスタリングのおかげなのかは分かりませんが、トスカニーニの「推進力」を損っていないことだけは確かです (ステレオ録音ではなくモノラル録音なのはどうしようもありませんが)。音楽性だけなら、1950 年代の RCA レーベルでの全集よりも高いかもしれません。
機会があれば 1939 年録音と 1950 年代録音の二つのベートーヴェン交響曲全集を聴き比べてみたいものです。