安宅の音楽日記

タグ:ピアノ

塩谷哲 (しおのや さとる) のソロ・ピアノの曲が聴きたくて探しました。そして遂に見付けました。「solo piano = solo salt」というアルバムです。

一曲目を聴いてみます。ジャコ・パストリアス作曲の Three Views Of A Seceret です。

ジャズです。ピアノのソロ曲です。

弾むリズム。深みのある低音。一音一音が息づいているピアノの音。そうです。これが私の求めていた塩谷のピアノです。このピアノが聴きたかったんです。とても満足しました。何で、この人はもっとソロのアルバムを出さないのかしらん? バンドで活躍するのも良いと思うんですが、ソロ・ピアニストとしてもうちょっとアルバムを出して欲しいと欲が出ました。

アルバム「ソロ・ピアノ=ソロ・ソルト」には、ノラ・ジョーンズの曲のピアノ・アレンジ版とか、バッハとか、塩谷自身の作品が収録されているので、機会を見てまた紹介します。

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友達の家で平井堅のアルバム「Ken's Bar」を聴きました。この中でギョッとさせられたのが、3 曲目の「The Rose」。映画「ローズ」の主題歌です。

まず最初に、平井堅って歌が上手くな... ゴホッゴホン。

「The Rose」を聴いて何に驚いたか。それは伴奏で弾いているピアノです。音がとても深い。ピアノとボーカルだけで歌うバージョンとしては、私は手嶌葵の CD を持っています。手嶌盤の「The Rose」も上手いピアノでした。しかし、これは響きというか、ピアノの鳴らし方が素晴らしい。

思わず、友達からライナー・ノートを借りてピアニストを調べました。塩谷哲。初めて聴く名前です。しかし、彼が単なる伴奏ピアニストであるはずがない。彼がソロで弾いているピアノを是非聴いてみたい。そう深く思いました。

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過去記事において、好きなピアニストの一人にジョルジュ・シフラの名前を挙げました。しかし、まだ CD を紹介していませんでしたね。シフラの演奏はクセがあるので、万人にお勧めできないのが玉に瑕。そのうち、比較的誰でも好まれると思うのはリストの「ラ・カンパネッラ」です。

シフラの EMI 録音全集から聴いてみます。このボックスには 1959 年録音 (CD2) と 1969 年録音 (CD6) が入っています。シフラのベスト盤に収録されているのは前者なので、1959 年録音を聴きます。

CD をかけてまず驚きます。テンポが早いのです。ラ・カンパネッラは冒頭をゆっくりと奏で、やがてスピードアップしてゆく曲です。冒頭のテンポは、「ゆっくり」ではありません。これでは曲の構成が崩れてしまう!! テンポが上がる所でどう対処するのか? テンポを上げないのか? 逆にテンポを下げるのか? シフラの答えはこうです。「更にテンポを上げる!」。なんという強行突破。しかも何ですか? このハイ・テンポの中でギラギラと輝くような鐘の音を奏でているのは?! 美しいとか、技術が凄いとか、そういうのとは別次元の音楽です。そしてテンポを落とす所では、ちゃんとテンポを落として歌うんですね〜。こんなことが出来るのはシフラしかいません。残念なのは、冒頭のショックが大きすぎて、コーダが普通に聴こえてしまうところでしょう。凄い技術なんですけど、もっと想定外の演出を期待しちゃってね。とはいえ、シフラのラ・カンパネッラを聴くと他のピアニストのラ・カンパネッラが温く感じます。はい。

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リストのパガニーニ大練習曲 第3曲「ラ・カンパネッラ」を聴きます。ピアノはアンドレ・ワッツ。

ワッツのリストのアルバムを輸入盤で探したら、「パガニーニ超絶技巧練習曲」を収録していると書かれたアルバムに出会うかもしれません。何ぞこれは? パガニーニ大練習曲と超絶技巧練習曲がゴッチャになったのか、と思われるかもしれませんが違います。実は 1851 年に作曲された「パガニーニ大練習曲」にはオリジナルとなる曲集があったのです。それが、1838 年に作曲された「パガニーニ超絶技巧練習曲」です。その難易度は「パガニーニ大練習曲」を超え、本当にリストって凄いピアニストだったんだなぁと開いた口が塞がらなくなります。CD で録音している人も僅かしか居ません。

私もワッツの「パガニーニ超絶技巧練習曲」のアルバムを買いましたが、ショックを受けました。収録されていたのは「パガニーニ大練習曲」だったのです。この輸入盤の存在のせいでしょうか、国内盤のライナー・ノートにはワッツがパガニーニ超絶技巧練習曲を録音していると書いたものがあります。しかし、私が知る限りワッツがパガニーニ大練習曲を録音したことはあっても、パガニーニ超絶技巧練習曲を録音したことはありません。ご注意を!!

さて、演奏に耳を傾けましょう。ワッツのピアノは非常に透き通った美しい音色です。ラ・カンパネッラの数小節を聴いただけで、音色にウットリします。これほど美しい「鐘の音」を聴かせてくれるピアニストは多くありません。テクニックも乱れがありません。ラ・カンパネッラは多くのピアニストに弾かれる曲ですが、満足に弾ききっているピアニストは実は少ないです。ワッツはラ・カンパネッラを「音楽を楽しむ」レベルで演奏してくれます。最後のコーダは演出十分。ピアノが唸りを立てて、盛り上がります。音色一つから曲の構成まで、見事に纏め上げた演奏です。

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先日、オーディオ・ショップに行ったところマリア・ジョアオ・ピリスの弾くモーツァルトがかかっていました。ピアノ・ソナタ 第8番 (第9番?) K.310 (300d)。1974 年、東京はイイノ・ホールにおける録音です。音がフォルテ・ピアノっぽく聴こえたので、オヤッと思い自宅で聴いてみました。

記録によると、録音当時、ピリスは 29 歳。使っているピアノは何でしょう。ピリスは現在でこそ、ヤマハのピアノ弾きとして有名ですが、当時もヤマハだったのでしょうか? それとも、大勢のピアニストと思じようにスタンウェイを弾いていたのでしょうか? 少くとも録音を聴くだけでは、ヤマハかスタンウェイかそれとも別のピアノなのか、私には判断できませんでした (ムムム)。

音楽に耳を傾けてみましょう。モーツァルトらしさから一歩外れた演奏です。テンポの変化、音量の変化は他のピアニストと同じように付けています。標準的と言えるでしょう。美しい音色も文句ありません。それでも、何かが別と感じます。何と言えば良いんでょう。軽い? そう軽いというのが一番しっくりくるかもしれません。音楽がフワリと軽くなっている様に聴こえる不思議な演奏です。

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