タグ:チャイコフスキー

クリスマスのクラシック曲を調べていたら、チャイコフスキーのくるみ割り人形が挙がっていました。調べてみると、「くるみ割り人形」は主人公がクリスマス・イブの夜に受け取ったプレゼントなのですね。音楽ばかりに注意が行って、ストーリーの方は気にもとめていませんでした。

CD はゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ボルショイ劇場管弦楽団。1960 年の録音。

全編に渡って音楽が生き生きとしています。緊張感と躍動感が満載。細部に至るまで指揮者の意図が伝わっているのを感じます。音楽の作りは、奇を衒わない正攻法派。どちらと言えばスッキリした表現かもしれません。

プレヴィンはイメージが膨らむ演奏でしたが、ロジェストヴェンスキーは音楽に没入させるタイプの演奏をします。もっと知られても良い名演だと思うのですが...

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アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団によるチャイコフスキーの三大バレエ全曲ボックスから「くるみ割り人形」です。

あれはまだボックス買いにあまり重きを置いていなかった頃の話です。チャイコフスキーの「白鳥の湖」の CD を買いに HMV へと足を運びました。プレヴィン指揮の「白鳥の湖」二枚組。隣にはその「白鳥の湖」を含む三大バレエ・ボックスが一組。値段の差は 10 円もしなかったと思います。せっかく買うなら、「くるみ割り人形」や「眠れる森の美女」も聴いてみたい、とボックスを手に取ったのでした。

クラシック音楽には、ボックス買いの方が安くつくことが多いので、嬉しい反面たくさん聴く曲が増えてしまう大変さも待っています。

さて、プレヴィンの「くるみ割り人形」ですが、とても温かみのある演奏です。落ちついて聴けます。音楽を聴いていると、バレエの踊っている姿... というより「くるみ割り人形」の世界がイメージできる感じです。

プレヴィンの演奏よりも緊迫感があったり、表現の幅の広い演奏はいくつもあると思います。でも、ホッとする演奏を聴きたい時にはプレヴィンの CD に手を伸ばしてしまいます。人肌の温かさのある演奏ですね。

「くるみ割り人形」全曲には、組曲にはないちょっと攻撃的 (?) な曲や、合唱曲の入ったバージョンもあり、全曲通して聴いても退屈しにくいです。もし、組曲を聴いて気に入っているなら、全曲盤にも手を伸ばしてみてはどうでしょうか?

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