昨日に引き続きベートーヴェンのエリーゼのためにを聴きます。

ピアニストはアルトゥール・シュナーベル。1932 年 5 月 9 日録音。シュナーベルは 20 世紀前半の代表的なベートーヴェン弾きです。

テンポは普通。少し遅い方かも。その演奏は、教科書通り、楽譜通り? いえいえ、シュナーベルの演奏は虚飾を排し、ベートーヴェンの深さを引き出すものです。まるでベートーヴェンが弾いているかのよう。じっくりと噛みしめて一つの音も疎かにしません。メロディーとメロディーの間に入るほんの少しの「間」が音楽になっています。

シュナーベルのエリーゼのためにを聴くと、他のピアニストは何と味付けをしているのか、と思います。ベートーヴェンの素材をそのまま音にすれば、名曲は自然と名演になる。そんな説得力のある演奏です。

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