安宅の音楽日記

タグ:カンタータ

J. S. バッハのカンタータ BWV. 72 が好きです。特に 3 曲目のアリアが大好きです。実は曲名は覚えてません。いつも番号で呼んでいるもので... 今回、ブログを書くに当たって「すべてただ神の御心のままに」と知りました。う〜ん、昔も調べたことがあるはずなのですが忘れてしまったんですね。きっと、すぐに曲名は忘れて番号しか覚えてない状態に戻ると思います。

アリアについては、life@aka に書きましたので引用します。

三曲目が凄い。第二曲の静かなアリオーソから動のアリアへ! 曲の構成はアルト (ボーイ・ソプラノ!) とヴァイオリンが交互に歌い、クライマックスに二つの旋律が一緒に奏でられ二声の対位法になるというもの。ところが、このヴァイオリン部分。なんと 2 丁のヴァイオリンと通奏低音による 3 声のカノン (もしかしてフーガ?) になっているのです。つまりクライマックスは、アルトとヴァイオリンの二声の対位法に更に 3 声のカノンが含まれるという構成。もう、バッハの凄まじさに圧倒されるばかりです。

life@aka: なお & トラさん邸オーディオ・オフ会 (第 2 回) でかけた CD について より引用

今回聴くのはフリッツ・ヴェルナー指揮によるカンタータ集から。20 枚組ボックスで 6,000 円程。ちょっとお得なボックスです。

アリアのソロを歌うのはアルト歌手。ボーイ・ソプラノではありません。大人が歌うだけあって、とても安定しています。そしてメイン旋律をオルガンの通奏低音がしっかり支えるのが、この演奏の特徴です。音楽の初めから終わりまで、このオルガンが支配している感じで、曲の要になっています。曲全体の安定感は抜群です。

一方で、ソロと絡むヴァイオリン達の旋律がオルガンの陰に隠れてしまっています。聴きどころなだけに、ちょっと残念かな。

ソロとヴァイオリンと通奏低音。この三つのバランスが難しい曲だと、改めて思いました。

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六枚目のメンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」のレビューです。これで、私の手持ちは最後のはず。私が所有しているのは「Mendelssohn Complete Masterpieces」という 30 枚組ボックスですが、Amazon では新品 36,855 円という高値。中古品で良ければ 6,444 円で買えます。一応、同じ録音が収録されているであろうメンデルスゾーンの交響曲+αなボックス 6 枚組も紹介しておきます。こちらなら、新品で 4,078 円、中古で 2,400 円です。

さてレビューに移りましょう。クラウス・ペーター・フロール指揮バンベルク交響楽団の演奏。

フロールという指揮者の名前は初めて聞きます。少し調べてみると、あのクルト・マズアの弟子で、師匠を越えるかもと期待されている指揮者だそうですね。

なるほど、フロールの指揮はマズアの指揮に似ています。細かく弦が表情を付けるところに特徴が出ているでしょうか。いや、名前を知らなかったので侮っていましたが、これはなかなかの演奏です。驚きました。表情が豊かですが、大げさにならない。管楽器に少し粗さがあるかもしれませんが、オケとソロと合唱のバランスと流れが自然です。これは好演です。秀演です。これほどの演奏が入手しずらいとは、とても残念です。

ドホナーニ新盤と並んで、ファースト・チョイスとして紹介したい演奏です。

今回、一連の聴き比べで聴き直して、フロールという指揮者の名前が私の頭に刻まれました。最後の最後に、良い収穫が待っていました。

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五回目のメンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」レビューです。私が持っているのは、2010 年に発売された 4 枚組のメンデルスゾーン交響曲全集に入っていた盤ですが、見当たらなかったので同じ録音の CD を出しておきます。

今回は昨日に引き続きクリストフ・フォン・ドホナーニの指揮です。同じ指揮者が登場するのは、このブログで初めてのことですね。録音は昨日取り上げたクリーヴランド管 (1988 年録音) から 12 年遡って 1976 年。オーケストラはウィーン・フィルです。

クリーヴランド管との演奏はメロディーが流水の様にとめどなく流れる演奏でしたが、ウィーン・フィルとの演奏では音楽がやや膨らんでいます。ウィーン・フィルがよく歌っています。特に管楽器の表情づけが素晴らしいですね。ソロも思い入れが入った歌い方をします。合唱も新盤と比べると起伏が大きいですね。

新盤はスキのない演奏です。しかし、この旧盤は各パートを自由に歌わせる代わりに、全体を見るとスキがあります。ウィーンらしい演奏といえばウィーンらしい演奏です。これが、ドホナーニ 12 年の歳月の違いなのか、ウィーン・フィルとクリーヴランド管とのオーケストラの違いなのかは分かりません。

基本コンセプトは変わらないと思うのですが、新盤はスッキリ、旧盤は柔らかな演奏になっているのは面白いですね。どっちが良いかなんて野暮なことは言いませんよ。好みは人それぞれ。どちらの盤にも良い点がありますからね。

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メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」を取り上げるのも、今回で四回目です。

クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリーブランド管弦楽団。

ドホナーニは有名な指揮者ですが、恥ずかしながらドホナーニの指揮を聴くのはこの盤が初めてです。どんな演奏をする人なのか知らずに CD をかけています。

クリーブランド管弦楽団の弦がとても美しいですね。アーノンクールや盤マルケヴィッチ盤とは対極にある様な滑らかな弦合奏です。アクセントや盛り上がりよりも、メロディーを流すことに主眼を置いているように思います。

序奏に続くソロも合唱も、とても美しいです。なにより流れに統一感があるのが良いですね。合唱と合奏は統一感があるというより、お互いをサポートしています。

聴いていてワクワクする「最初のワルプルギスの夜」です。次の音がどう聞こえるのかが楽しみになる演奏です。

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一日空きましたが、三度、メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」です。

イーゴリ・マルケヴィッチ指揮ウィーン交響楽団。ライナー・ノートを読むと、1952 年 4 月 24 日のライブ録音とあります。当然モノラル録音です。

1950 年代に、このカンタータを演奏していたとは。凄いですね。もしかしたら、「最初のワルプルギスの夜」の最初の録音かもしれません。少くとも、私の手元にある中では最古の録音です。

録音が古いだけあって、音に明瞭度が小さいですね。

しかし、流石はマルケヴィッチ。熱い指揮をします。序奏の音楽から盛り上げてくれます。古い録音からでも、ウィーン交響楽団の弦の美しさが伝わってきます。ソロはたっぷりと歌わせます。歌わせ過ぎなのかもしれませんが、とても音楽しています。合唱はアーノンクールやコルボと比べると落ちるかもしれませんが、録音の悪さとマルケヴィッチの指揮が、そんな細かいこと気にするなよって言ってます。

マルケヴィッチ盤をカンタータと呼んでいいのか分かりません。でも、コルボ盤のような音楽的な繋がりが更に強まり、アーノンクール盤を越える熱気を持っています。これは楽しい演奏です。惜しむらくは、録音が古いことでしょうかねぇ。

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