安宅の音楽日記

タグ:オラトリオ

クレンペラーの宗教音楽ボックス 8 枚組からヘンデルのオラトリオ「メサイア」を聴きます。こちらのボックスはバッハのミサ曲ロ短調とマタイ、ベートーヴェンのミサ・ソレムニスも収録されて 2,251 円。お買い得です。

メサイアのオーケストラはフィルハーモニア管弦楽団。ソプラノにエリザベート・シュヴァルツコップ、アルトにグレース・ホフマン、テノールにニコライ・ゲッダ、バスにジェローム・ハインズを迎えた豪華な布陣です。録音は 1964 年。

後期クレンペラーらしいゆっくりしたテンポ。おおらかで包まれるような演奏です。ヴァド盤などに見るキビキビとしたキレの良さを求める演奏ではないですね。「メサイア」をフル・オーケストラで鳴らして、恍惚に浸る。そういうタイプの演奏でしょう。時代考証の進んだ昨今では、こういう演奏をする指揮者は少なくなりました。

実はこの録音。友達が抜粋盤を LP で持っていて聴かせてもらったことがあります。その時、二人で (オールド・スタイルだけれども) 演奏の素晴らしさに感動して、全曲盤はないものかと話したものです。こうして、CD で全曲盤を手に入れることが出来て、あらためてクレンペラーの演奏に圧倒されています。

関連曲

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SACD、高音質盤、音楽について語るブログさんが簡単な紹介記事を書いていたので取り上げてみます。

Amazon 価格は 2 枚組で 2,178 円 (2013/12/03 現在)。

ヘンデルのメサイア。ジョン・バット指揮ダンディン・コンソート & プレーヤーズの演奏です。録音は 2006 年。

この CD は色々と目につくものが多いです。スコットランドを拠点にする英国王室御用達オーディオ・メーカー LINN が録音に乗り出して作られた LINN レーベルの録音であること。CD だけでなく LP もあること。1742 年のダブリン初演版を世界初録音したものであること。合唱の美しさ、合奏の軽やかさ、残響の美しい残り具合。本当に良い CD です。

しかし、私の、メサイアを愛する友人に言わせると、本当の魅力はテノールにあると言います。バット盤のテノールは Nicholas Mulroy。オペラ風な歌い回しやヴィヴラートを極力排した歌い方をします。オラトリオにあって、こういう我を出さない歌い方こそ求めていた歌い方なんだとか。友人と一緒に聴いているうちに、私もこの演奏が大好きになりました。ついには自分で CD を買ってしまった次第です。

巷のレビューを読むとテノールが弱い、といった意見もみられますが、それこそこのバット盤の最大の魅力だと思って聴いてみませんか? もしかしたら世界観がひっくり返るかもしれませんよ。

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