ヴィヴァルディの四季をファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ (1991 年録音) の演奏で聴きます。

ヴィヴァルディの四季。そのブームが巻き起こったのは 1960 年代でした。イ・ムジチ盤とカール・ミュンヒンガー盤の二つの LP で一気にブームになったと聞きます。そして、1990 年代、古楽器を使った刺激的な演奏で新しいブームが起こりました。90 年代の火付け役になったのはビオンディ盤とカルミニョーラ盤でした。今日は、そのビオンディ盤を取り上げます。

発売当時は、今までのオーソドックスな「四季」のイメージを一新したとしてもてはやされた盤ですが、あれから 20 年。彼らのスタイルを継ぐ後進らが増えたことで、目新しさは減りました。初めて聴いた時の衝撃も過去のものです。なつかしさを持って CD を聴いてみると、アクセントの付け方、ソロ・ヴァイオリンの妙技、オケとのバランス、盛り上げ方、どれを取っても音楽性が高く楽しめることが分かります。久しぶりに聴きましたが、やっぱり良いです。ビオンディ盤。

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