Bagatelle in a Minor, Wwo 59 : "für Elise"
posted with カエレバ
Elisso Bolkvadze X5 Music Group 2008-11-25
ベートーヴェンのエリーゼのためにを聴きます。ピアニストはエリソ・ボルクヴァゼ (Elisso Bolkvadze)。CD ではなく MP3 です。Amazon の MP3 ミュージックにて 100 円で購入しました (CD が見つからなかったので)。
きっかけは松本大輔の「クラシックは死なない!」。とにかく遅い演奏として紹介されていました。その演奏時間 4 分 21 秒。当ブログで紹介した「エリーゼのために」の演奏時間を挙げてみます:
- 3 分 03 秒: シュナーベル (1932)
- 2 分 28 秒: ギーゼキング (1948)
- 3 分 16 秒: リシッツァ (2012)
ギーゼキングの 2 分 28 秒は別格として、シュナーベルやリシッツァの演奏は 3 分台。比べてボルクヴァゼの演奏は 4 分 21 秒。圧倒的に遅いのが分かります。
ボルクヴァゼの演奏は遅いとはいえ、手を抜いているわけではありません。ペースは遅いものですが、ちゃんとテンポの上がる所はテンポを上げます。音の強弱も、ピアノの響きもちゃんとコントロールされています。曲のクライマックスに向けて盛り上がります。ですから、聴いていて曲がダレません。遅いなりに、演奏の構成がしっかりしているのです。
ボルグヴァゼの演奏の素晴らしさは、彼女の構成力の高さに寄っているのでしょう。エリーゼのためにのようなポピュラーで短い曲でもこのように高い構成力を示すのですから、他の曲でどんな演奏をするのか期待します。彼女の CD がもっと手軽に手に入ると嬉しいです。
コメント