2013年11月

「Canto Gregoriano」というグレゴリオ聖歌を集めた 10 枚組ボックスがあります (1,656 円、お買い得!!)。このボックスの CD 7 から 4 曲目「怒りの日」を聴きます。

ベルリオーズの幻想交響曲やらリストの死の舞踏でモチーフとして使われているあの「グレゴリオ聖歌の怒りの日」です。演奏は Fulvo Rampi 指揮によるカントーリ・グレゴリアーニ。

メロディーは馴染み深い「怒りの日」です。グレゴリオ聖歌ですから、音楽的な起伏は小さいです。むしろ、こんなに落ちついてて良いの? と思ってしまいます。いやいや、所々、美しいと思うメロディーもあるではないですか。原曲が静かな曲だとは思いませんでした。

私は、ベルリオーズやリストの旋律が耳に残っていたもので、逆にこの静けさを怖いとすら思ってしまいました。友達に聴かせたら、全然怖くないとの応え。聞く人によって雰囲気が変わるというのも面白いですね。

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モーツァルトの歌劇「後宮からの逃走」(もしくは、後宮からの誘拐) のハルモニームジークを聴きます。ハルモニムジークは貴族の家でも演奏できるように管楽アンサンブル向けに交響曲やオペラを編曲したものです。

今回、聴くのはザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルによる演奏。編曲はフランツ・ヨーゼフ・ロジナック (1748-1823) です。

後宮からの逃走は全曲で 2 時間超の作品ですが、ここに聴くハルモニームジークは 60 分程度。オペラの良い所取りをしていて、モーツァルトの楽しい音楽がとどまることなく流れてきます。マイヤー管楽アンサンブルは 9 人構成。各人が旋律一つ一つを大事にして演奏している感じで飽きさせません。

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本命盤 恨み舟は「不思議の海のナディア」の敵役・ガーゴイルのキャラクター・ソングです。ガーゴイルの声優は清川元夢。清川元夢は新世紀エヴァンゲリオンの冬月コウゾウ役でも有名です。

これは去年の NHK アニソン三昧で聞いたのですが、キャラソンを歌いたくない清川氏は「演歌なら...」と逃げを打ったそうです。しかし、言質を取られて「演歌」を作詞・作曲されてしまい歌わざるを得なくなったとか。

歌の枕に入る台詞がガーゴイルで渋いです。渋い声で歌う清川元夢がまたいいです。バカな曲のようですが (実際歌詞は爆笑ものなんですが)、こういう曲が聴きたくなる時もあるんです。

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J. S. バッハのパルティータ第 1 番を聴きます。ピアニストはアンジェラ・ヒューイットです。

私にとってパルティータ第 1 番は癒しの音楽です。疲れている時に聴くと、心が洗れます。

今日はとても疲れていたので、誰の演奏でも良い (ただしグールドは除く) と思いヒューイットのボックスに手を伸ばしました。昔、買ったきりパルティータは聴いたことなかったんですよね。

ヒューイットのパルティータは、響き豊か。されど、残響過多にはならず。ロマンティックに、しかし、バッハの芯は外さない。バッハの曲をピアノで存分に鳴らした演奏です。中庸にならず、十分個性的。でも、表現過多にならない。クセのある名演を聴いてきた人には退屈かもしれませんが、「名演」には食傷気味な方、初めて聴いてみたい方にはお勧めの一品です。

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今日、ボブ・ディランのコロンビア録音全集が Amazon から届きました。最初にかけた CD はもちろん、Disc 2「The Freewheeln'」です。一曲目にあの有名な「風に吹かれて (Blowin' in the Wind)」が収録されているからです。

多くのカバーを生み出した同曲ですが、ボブ・ディラン自身が歌うオリジナルは素朴です。ギター一本とハーモニカだけの構成。ロックというよりカントリー。ちょっと掠れた語りかけるような歌い方に心癒されます。ちょっとジョン・デンバーの「カントリー・ロード」を思い出してしまったかも。

蛇足ですが、今回のコロンビア録音全集に「Vol.1」とついているのは、翌年、ブートログ (正規録音でないもの) を集めた「Vol.2」が出るからとコメントで教えてもらいました。ありがとうございます。

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