コレッリのクリスマス協奏曲 (コンチェルト・グロッソ Op.6-8) をリチャード・クレイダーマンのクリスマス・アルバムから聴きます。

冒頭のピアノが静かに入って来るのに違和感を覚えるのではないでしょうか? パッフェルベルのカノンのようなメロディーが聴こえるかもしれません。アレンジが入っているどころか、曲順までバラバラにされて驚かれることでしょう。そして、おなじみのアレグロのメロディーが入って来るタイミング、加えてこのアレグロを曲のクライマックスに持って来る構成に思わず唸ってしまいます。何度か聴けば、クレイダーマンの魔力にひきこまれてしまうことでしょう。

正統派なクラシック演奏ではありません。あくまで、リチャード・クレイダーマンの弾くインストゥルメンタル曲です。それにしても、上手くまとめたものだと思います。元が名曲なだけに、下手なアレンジは失敗の元。その点、クレイダーマン盤は個性あり、アレンジの妙あり、短い時間に名曲を再構成してしまった楽しみありと、個人的には大好きな演奏です。

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