そういえば最近ショパンを聴いていません。手軽に聴ける楽曲で好みなのは 24 の前奏曲。数はあるけれど、一曲が短いし聴いてて難しく考えることもないので好きです。

演奏はイディル・ビレットがナクソス・レーベルに入れたショパン全集から 10 枚目を選びました。

ビレットは一人でショパンのピアノ曲全集を任されるくらいなので下手ではないのでしょう。でも、アルゲリッチの様な強烈な個性は持っていません。ポリーニのような完璧さも求めることは出来ません。難曲では苦戦している感もあります。目立った存在感を持たない演奏かもしれませんが、何度も聴く鑑賞に耐えられる音楽性はちゃんと持っています。そういう意味では、個性派の演奏よりも聴き返すことの多い演奏かもしれません。